コラム

空き家問題について④

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空き家問題4

今回は、空き家シリーズ第4回目。今回がラストです。

さて、これまで様々な現状や課題・法規制・対策などについていろいろと述べてきましたが、今回、結論を先に言います。

「手遅れになる前に、早く相談に来てください!」

早期発見・早期治療です。

これは、経験値や他からの見聞含めての話しですが、手遅れ(つまり選択肢が一つしかない)の状態になって初めて外部からのきっかけによって重い腰を上げると言う様な方が殆どだと言う状態なわけです。              

手遅れになる順

では、ここで言う手遅れな状態とは何か、具体的に重い順に言うと、

1:強制施行・・・選択の余地はありません。行政に強制的に建物を解体されたうえで料金請求されます。業者選択、相見積もりなどの猶予もありません。
                      ↑
2:命令・・・ほぼ解体しか手段は残されていません。自身で業者選択出来るだけマシかも。命令違反や無視をすると50万円以下の過料に課せられます。
                      ↑
3:勧告・・・少しニュアンスが上の二つより柔らかいですね。でも、この段階で住宅用地の特例から除外されます。要は、固定資産税・都市計画税が安くなっていた特例が適用されなくなります。最大限6倍になります。最低でも2倍位は覚悟しておかないといけないでしょう。
                      ↑
4:助言指導・・・ここから、お願いのニュアンスから強い権限のニュアンスに変わってきます。いままで優しかった人も変わる頃かもしれません。
                      ↑
5:指定・・・「特定空家等」への指定。この指定になると「いよいよ」な感じです。
                      ↑
6:空き家の調査・・・手遅れ状態のはじまりの予兆です。

ざっと見て頂くだけでもわかると思いますが、「税金が上がる」「過料50万円」と言うのは明らかにペナルティですので、4番の助言がラストチャンスと捉えて頂くのが良いと思います。

その手前の段階で「特定空家等への指定」や「空き家の調査」などの段階で行政からの連絡や通知等があるはずなので、それを無視しない様にしましょう。何度も無視した結果がペナルティに繋がると認識しておけば良いと思います。

現状

ただ、こういった連絡や通知に敏感であればここまで至ってないかもしれませんね。
このもっと手前の段階で、行政などから連絡が入る前に、空き家のご近所さんなどから連絡があるはずです。

「空き家となっている建物がウチに傾いている」「ブロック塀が倒れかけている」「草木が生い茂って陽当たりや景観を阻害している」などなどの苦情がまずは入ります。

しかし、ご近所さんたちは本人に連絡を取りたくても連絡が取れない。
なので、まずは役所へ問い合わせる。
役所は個人情報の問題があるので、ご近所さんへ連絡先を教える事は出来ないので、役所から所有者へ連絡する事となる。

ここでまず、役所に自分が所有する空き家の問題が発生していると認識される事になります。

そして、ここで解決出来れば問題ないのですが、根本的に解決出来ない事も多い事でしょう。
これが繰り返されて、「空き家の調査」→「特定空家等の指定」と繋がっていきます。

対策

じゃぁ、どうれば良いか? 少し見えてきましたね。
少しまとめます。

・ペナルティにならない為には、まず行政から連絡や通知が来ない様にする。
・ご近所さんが行政に連絡をしないですむ様にしておく。
・ご近所さんから自分に連絡を取れる様にしておく、コミュニケーションを日頃から取る。
・そもそも苦情が来ない様に建物の管理をしておく。

もっと具体的に言います。
・元々その空き家となった建物に住んでいた方はご近所の仲の良い方に連絡先を教えておく。
・そこに住んだ事はないがご近所に知り合いがいる場合は仲の良い方に連絡先を教えておく。
・上記のそれらが出来ない人は、定期的に現地にて確認をして、ご近所の方に声をかける。
・相続した方は、必ず相続登記をしておく。少なくともこれで住所・氏名が公表出来ます。
建物を解体する。ただし、更地になっても草刈りなど土地の管理も必要です。
売却する。古い住めない様な建物でも買い取ってくれる不動産業者などもあります。

空き家管理

上記、難しい方、「空き家管理」と言う手段があります。

「空き家管理」とは何か?
あなたに代わって定期的に現地まで足を運び点検・確認を行ってくれるサービスの事です。

各事業者によって内容は様々ですが、基本的なところは大まかに下記の様なものです。
・敷地外からの確認・・・建物を目視での確認、郵便受け確認、近所の苦情窓口
・敷地内までの確認・・・戸締り確認、庭の草木等の手入れ、庭のゴミ拾いや清掃など
・建物内部まで確認・・・建物の通気通水、簡単な清掃片づけ、建物内部確認
他、これらを組み合わせた様なものがあります。

少なくとも、現地確認や苦情窓口などは現状、手をこまねいている方にとっては使い勝手の良いサービスではないでしょうか。
また、管理に限らず、建物補修・リフォームや賃貸、売却の相談なども合わせて出来る事業者も多いと思われますので、是非検討してみてはいかがでしょうか。

当社もこれから、「空き家管理」サービスの事業化を予定しております。
              ↓
「空き家管理」サービス事業化致しました!

その際には、改めて当HPなどで告知致しますので、どうぞ宜しくお願い致します。
              ↓
「空き家管理」はじめました! ←「活動ブログ」・「お知らせ」にて告知致しました!

と言う事で、この「空き家問題について」のシリーズはこれにて「完」となります。
どうもありがとうございました。

過去記事はこちら

空き家問題について①
https://discoverestate.co.jp/akiyamondai/

空き家問題について②
https://discoverestate.co.jp/akiyamondai2/

空き家問題について③
https://discoverestate.co.jp/akiyamondai3/

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